創業以来、各種金型（粉末冶金、射出成形型、ダイカスト等）の設計・製作、研削・プレス機の設計・製造、フェライト加工事業を中心に歩んできました。国内取引の他にもヨーロッパや中国、タイなどに顧客を持つなどグローバルに展開中です。粉末冶金型は自社製の粉末成形用CNC電動サーボプレスとの一体提供が可能な世界的にも稀有な技術を持っています。機械など全て自社で開発し、海外の展示会でも注目を集めました。
これまでモノづくり技術は常に革新を求められ、不可能を可能にするというチャレンジ精神と知的好奇心を持って取り組んできました。これからも確かな技術でお客様の課題解決に貢献することを使命としていきたいです。今後は自動車産業での実績を活かしEV・航空機など新たな分野へチャレンジしたいと考えています。更に会社発展の基礎と呼べる金型事業を魅力あるものに変え、次世代に継承可能な事業として再構築していきたいです。

■事業課題
ここ数年来、金型事業の収益性が低下傾向であるとともに新型コロナや海外情勢などの影響により受注も減少し、利益を出せない状態が続いています。金型の個別原価も赤字品が発生している状態であり、早急に収益改善しなければ事業継続は難しいと判断せざるを得ない状況です。金型事業の収益性向上による利益確保や生産性向上による製造原価の低減、少子高齢化に備えた自動化の実現を目的に生産体制の見直しに着手します。

■募集の背景
現在の製造現場では技術者の判断・技術に頼る部分が多く、一部作業の属人化や作業のばらつき・ムダなどが発生していると感じています。今までも製造技術の育成や指示体制の簡略化、標準化や測定ルールの制定などに基づく不良品の削減などに取り組んできました。しかしながら社内の生産体制しか知らないことから、収益性向上などに結び付く改善方法が分かりません。そこで外部の方に当社の生産体制を確認いただくことにしました。

■お願いしたいこと
少量多品種の受注生産である当社の生産体制の課題点の抽出と改善案の提示をお願いします。短期・中長期問わず幅広い改善策をご提案いただきたいです。全社的に取り組むことで改善に向けた機運を高める風土改革も期待しています。他にも将来の人手不足に備えた自動化や無人化へ転換するためのアドバイス、3D設計のデータ活用による製造体制構築に関するアドバイスなど製造全般に関して相談できるパートナーを募集します。

■想定している進め方
1カ月目：当社の工場に来訪いただき製造現場の実態について確認する。他にも生産実績や会計データ、製造部の各グループリーダーからのヒアリングなどを行う。
2カ月目：確認結果を基に、ボトルネックの工程や課題点を抽出する。
3カ月目：課題点の抽出後、改善策を提案する。提案後、取り組む施策を決定して改善に向けた目標とプランの策定を行う。
3カ月目以降、策定した改善プランに基づく実行サポートをお願いします。