当工房は薪窯焼成による釉薬を使用しない自然釉陶器の製造・販売を行っています。燃料は全て青森県内の赤松を使用した薪窯で釉薬を使用しない自然釉が特徴で同じものは無い全て一点物です。自然素材だけを使って陶工が生み出した器に溶けた赤松の灰が神秘的な模様を描き、力強さと美しさを表現しています。叩きに使われるあて木や、叩き板も全て陶工の手で作られ、器の土肌に木の生命力を刻み込みます。型に頼らず手作りに徹する津軽烏城焼には、古代からの技術と精神が息づいています。
一つの大きな部屋で炎が激しく舞う「穴窯」。縦にいくつも連なる部屋で炎を押し上げるように焚く「登り窯」。津軽烏城焼では、この二つの薪窯を使い分けています。それは窯によって、空気や炎の流れ、温度の上がり方が異なるため、焼き上がる作品の「景色」が大きく変わるからです。燃料となる赤松も、樹齢や気候、伐採や薪割りの時期によって、さまざまな個性を持っています。同じ条件で窯を焚く事は二度とありません。炎を見て、炎を聞く。温度や酸素の状態を見極める熟練工の勘と薪・窯、そして陶工の個性が響きあった時、想像を超える作品が生まれます。

■事業課題
首都圏の販路を増やしたいです。これまでデパートで食器類や壺などの販売を行い認知度を拡大してきました。国内のお客様を中心にリピート率も高く、実際に青森の工房に来て購入いただくお客様もおります。しかしながら、年々顧客の年齢層が高くなり減少傾向であるため、新規のお客様の獲得が必要です。まずは食器類から興味を持って購入いただき、リピーターとなって青森の工房に来てもらうような導線づくりを行いたいと思います。そして、自然釉＝烏城焼というブランディングを確立したいです。

■募集の背景
実はブランディング戦略は外部コンサルの協力のもと実施をした経験があり、販売委託先を増やす取り組みの効果が大きかったです。また、お客様を増やすために海外輸出も考えましたが、輸送費や決済手数料のコストの高さなどから費用対効果が少ないと感じています。他にもEC販売に着手しましたが、1点物の陶器が多いため量産販売ができず、運用に苦戦しました。これらの検討を踏まえて、販売委託先を増やすBtoBの販路拡大を行うこととし、社内だけでは営業ノウハウに不足を感じるため本募集に至りました。

■お願いしたいこと
首都圏のマーケットを中心にBtoBの販路拡大にご協力ください。首都圏のデパートや、陶磁器販売店、ミュージアムショップを中心に開拓したいと考えています。ご自身のコネクションを活かした販路開拓で下記の営業方法を予定しています。
・初回の新規商談は同行しますが、2回目以降の新規商談より副業パートナー自身でお願いします。
・ターゲットのリストアップ、アポ取り、商談の実施（対面orリモート）、契約意思の口頭確認を副業パートナーの業務範囲とし、見積などの書類作成、契約書回収は当社で対応します。
・展示会やポップアップ店としての出店は当工房と手分けして実施予定です。

■想定している進め方
Step1：当社の歴史や商品知識、直近のマーケテイング戦略等を確認する。
Step2：市場分析などを行い、ターゲットのリストアップやアプローチ方法などを検討する。
Step3：ターゲットへのアポイント獲得、商談の実施、契約意思の口頭確認（確認後は当工房へ引継ぐ）
※半年以内で新規の販売委託先を5件との契約を目指します。