スマートフォンにPC、自動車など、生活を支える機器の多くに組み込まれている半導体。その製造装置を手掛けているのが、東京エレクトロン(以下、TEL)だ。世界でもトップクラスのシェアを誇る半導体製造装置メーカーだが、さらなる発展を遂げるべく、AIやIoT技術の活用に取り組んでいるという。半導体製造装置の製造に、どのように役立てるのだろうか。AI開発部の狐塚正樹さん、濱口翔喜さんに、TELの新たな取り組みと目指す未来を聞いた。
国内の半導体製造装置メーカーでは、トップの売上を誇るTEL。高い利益率をキープするだけでなく、将来の成長を見据えFY’20から3年間で4,000億円の研究開発費を積極的に投資するなど、付加価値の高い技術を提供し続けているところが強みだ。近年はIoT、AI、5Gなどの情報通信技術が急速に広がり、半導体の需要が高まっていることも、追い風になっているという。
2020年11月にはソフトウエアの開発拠点である札幌事業所を移転し、新たに「TEL デジタル デザイン スクエア」を開設。社内外のエンジニアがコラボし、新たなイノベーションを促進する工夫が随所に施されたオフィスで、TELにおけるAI開発の重要拠点となる。
ノイズ”の1つとして、TELは2020年11月に社会人向けのオンラインワークショップを開催した。参加者には事前に機械学習を用いた画像解析の課題が配布され、各自思いつく手法で解析を行い、ワークショップ当日は参加者同士でビジネス応用についてディスカッションするという内容。