導入企業の事例紹介

ソネット・メディア
・ネットワークス株式会社

優秀人材を採用するために
攻めの採用へチャレンジ!

現場採用研究所

2019年7月4日(木)、サンカク(株式会社リクルートキャリア)とWantedly(ウォンテッドリー株式会社)が採用担当者向けに、「優秀な転職潜在層を狙う!攻めの採用戦略セミナー」を開催しました。
企業の採用担当者が優秀な人材を獲得するためには、待ちの姿勢ではなく、積極的に求職者にアプローチする攻めの姿勢も大切です。最近は、企業が求職者にリーチするために、イベントを通じて意欲を喚起できる「イベント型採用」も注目を集めています。
ご登壇いただいたのは、ソネット・メディア・ネットワークス株式会社の清水 絢子さん。同社で、新卒採用や中途採用ほか、育成の組織開発業務に携わる清水さんに、どんな採用課題があり、どのように攻めの採用にチャレンジしたのか、リアルな現場視点で語っていただきました。

優秀な転職潜在層を狙う!攻めの採用戦略セミナー

採用背景と抱えていた採用課題

ソネット・メディア・ネットワークス株式会社の清水 絢子さん

ソネット・メディア・ネットワークス株式会社の清水 絢子さん

私が勤務するソネット・メディア・ネットワークスは、「Logicad(広告配信プラットフォーム)」と「VALIS-Engine(自社開発AI)」を活用した最先端の広告配信サービスを提供しているソニーグループのマーケティングテクノロジー会社です。
IT業界の最先端技術を提供する会社として「高度な技術力」が必要であるため、AIエンジンを開発する「エンジニア」や「データサイエンティスト」の人材獲得が必須でした。
ただ、当時は私自身が人材業務に深く携わった経験がなく、IT関係の知識も十分ではなかったため、会社が理想とするエンジニアやデータサイエンティストをどのように採用すればよいのか、試行錯誤を繰り返す状況でした。
当時、採用をしなければいけなかった人材は2名。採用のハードルが高く、「待ちの状態だと理想の人材を獲得することができない」「採りたい人材はどこにいるかもわからない」状態から抜け出すために、日々悩んでいました。

攻めの採用へのチャレンジ

当時、ソネット・メディア・ネットワークスでは、転職エージェントや求職媒体を利用しながら人材獲得を行っていました。転職エージェントや求職媒体のみの採用は求職者からのエントリーを待つしかなく、なかなかリーチしたい母集団にリーチできませんでした。
そんなときに出会ったのが、優秀な転職潜在層にもリーチできるサンカクのイベント型採用でした。サンカクは求人情報ではなく「企業の事業課題をテーマにしたワークショップ」で集客し、ワークショップの中で企業の魅力を深く伝え意欲喚起しています。そんな採用手法を聞いて、今までの人材紹介では会えない人に会えるかもしれない、ワークショップに来る人だから成長意欲が高い優秀な人に出会えるかもしれない、と感じました。イベント実施のハードルは感じたものの、採用ターゲットへのリーチに悩んでいたので、イベント型採用にチャレンジしてみようと思いました。

イベント型採用にチャレンジしてみた正直な感想は?

イベント型採用にチャレンジしてみた正直な感想は?

まず、なかなか採用に結びつかなかった、エンジニアの採用に成功したことがうれしかったですね。今までの採用チャネルでは会えない参加者に、一気に直接会うことができ驚きました。
また、イベントを通じてご参加いただいた転職潜在層の方が、「どのようなマインドで現状の業務に取り組んでいるのか」を感じることができました。この経験はイベント型採用以外にも活かせる気付きで、「理想の人材を採用するためには何が必要なのか?」について、リアルな場で会うからこそ知ることができました。
そして、ワークショップをより充実した内容にするために現場のエンジニアも巻き込んでワークショップを作りました。現場も参加することでワークショップの議論も深まり、結果参加者にとっても、開催者にとっても満足度が高いイベントになったと思います。
このワークショップ開催後は、現場のエンジニアの採用に対する当事者意識が上がり、採用要件を一緒に考えたり、採用イベントに協力的になったり、現場での人材獲得の活性化にもつながりました。現場が採用を一緒に考えてくれるスタンスになったことが、人事としては本当にうれしいことです。

イベント型採用を通じて、理想的な人材の獲得に成功!

優秀な人材獲得のために、どのようなワークショップを行ったのかについて、もう少し詳しく紹介していきましょう。
まず、「10:30~20:00」の1日掛かりのワークショップを全4回実施しました。
開催前までは実際に集客できるか不安でしたが、合計で約50名の方にご参加いただき、目標としていた「2名の優秀なエンジニア」を獲得することができました。

優秀な人材を獲得するためにワークショップで工夫した点

ワークショップの午前の部では、「必要なスキル」や「ソネット・メディア・ネットワークスがどのような会社であるか」について、また、「AIエンジンの使われ方」や「AIをどのような形でアドテクに適応しているか」など、さまざまなお話しをさせていただきました。
転職潜在層の方が「ソネット・メディア・ネットワークスで働きたい」と感じていただくため、また、実務的な興味を持っている方にもアピールできる内容をエンジニアたちが考えてくれました。
また、午後の部では、4人1組でチームを組み、「参加者のスキルを実感してもらう場」や「参加者同士でコミュニケーションを取る場」を設けました。
ワークショップは、「少しでも転職に興味のある転職潜在層の方」と出会うことを目的としていたため、「休日」に開催しました。
休日を利用して仕事関連のイベントに参加する方は、「仕事に対する意識が高い」「ソネット・メディア・ネットワークスに少なからず興味を持っている」と認識できることが、休日に開催した理由です。
結果的に、ワークショップ参加者50名中、選考参加希望者が13名、ソネット・メディア・ネットワークス側で選考のオファーを出した方が5名、最終的に内定承諾を2名出すことができました

スキルや成長意欲の高い人材採用に成功

内定を出した2名のエンジニアは、実際に勤めはじめてからは最先端の技術畑で即戦力として活躍してくれています。
その中でも、ワークショップを通じて当社に入社してくれた34歳男性は、もともとエンジニアではなくデータを扱う企業でお仕事をしていた方ですが、機械学習を自身で学び、志向性やスキルがマッチしたのが採用した理由となります。
現在は、新たな技術分野となる「分析基盤の構築」にもチャレンジしており、活躍中です。
書類上のスキル要件だけでは見抜けない、当社の事業や志向性のマッチングがリアルな場面ならできるというところも、今回のイベント型採用ならではだなと思います。

イベント型採用を通じて、社内の人材獲得マインドも向上

サンカクのサービスを導入する前までは、人事が連れてきた人材を迎え入れる環境であったエンジニアも、サンカクを利用したことで、採用に対して「自分達も人材採用に参加して、良い人材を取ろう」「自分たちで、理想のチームを創っていこう」といったマインドへと変化したようです。
面談も、エンジニアが自主的に参加してくれるようになり、採用人材にとっての要望にこだわりを持ち、会社組織を作るためのマインドも高まったようです。
今では期待値の高い求職者の方に対しては、エンジニア自らが口説く努力をするなど、社内の人材獲得マインドも大きく向上しました。

イベント型採用を通じて、社内の人材獲得マインドも向上

サンカクの事例まとめ

ソネット・メディア・ネットワークス株式会社では、新卒採用や中途採用に携わる清水絢子さんが、自社の理想とするエンジニアやデータサイエンティストをどのように採用すればよいのか、試行錯誤を繰り返す状況でした。転職エージェントや求職媒体を利用する「待ちの人材採用」のみだった中で出会った「サンカク」。サンカクのサービスを導入することで、「攻めの人材採用」へと転換でき、「効率的な採用スキームの確立」が実現できました。
サンカクには、社会人のインターンシップと呼ばれる「ワークショップ」を開催できるサービスがあるため、そのサービスを利用して、休日の「10:30~20:00」の1日掛けて4回のワークショップを実施。自社のエンジニアも巻き込むことで、参加者にとっても企業にとっても質の高いワークショップを実施することができました。その結果、ワークショップ参加者50名中、選考参加希望者が13名、ソネット・メディア・ネットワークス側で選考のオファーを出した方が5名、最終的に内定承諾を2名に出す成果へとつながりました。
採用の成果に加えて、今まで採用活動に興味のなかったエンジニアが、「より良い人材」を獲得するために、自ら採用活動に積極的になった点も大きな収穫でした。

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