サンカクラボ

「人生を変えるのは出会い。外に出ることで世界観は変わる」カラーズ経沢香保子の考える、新しい働き方(後編)

Posted by サンカクラボ

2度目の創業を迎える2人が実現したい世界観、そしてこれからの仕事観とは。

カラーズCEO経沢氏とCTO舩木氏のインタビュー後編。14年前のトレンダーズの創業時に出会い、それぞれ大きな成功を収めたのち、再びタッグを組むことになった二人。

前編では主に二人の過去について伺ってきたが、後編では新会社カラーズが目指すもの、そしてこれからの時代の働き方について、二人の考えを語っていただいた。

自然と優秀な人が集まるスタートアップには、魅力的な人がいる。

経沢:話は変わりますけど、どうして今の時代、みんな大企業に行きたがるんでしょうか?安定のイメージがあったとしても、自己成長のチャンスの確率でいうとスタートアップやベンチャーが圧倒的に多いのに。

- 大企業に行くのではなく、大企業をつくるというのも、一つの新しい価値観としてあってもいいのかなと思いますね。

経沢:私がすごくいいなって思うのは、DeNAさんの例で。DeNAさんに最初に入ったエンジニアって、社長の南場さんの講演を聞いて、「もうこの会社しかない!」と思ったらしいですよ。

そこから、毎日南場さんの所に通ったらしいんです。東大卒で超がつくような大企業にいたということもあって、社長は「君みたいな子は、今のウチではオーバースペックだから、ごめん」と言って断っていたそうです。

それでも何とか押し切って入ったんですが、そこから会社の業務管理部分を片っ端からシステム化したらしく。その彼の活躍によって、どんどん優秀なエンジニアが集まって、会社が飛躍的に成長したというわけです。ほんと、素敵なストーリーなので、ウチも出来ないかなと思っています(笑)。

- カラーズには舩木さんという、優秀なエンジニアがいらっしゃいますしね。

経沢:舩木君自身、エンジニアとして事業を成功させたことがあるので、技術を向上させることはもちろん、本当に世の中の役に立つプロダクト・サービスに携わる経験が出来ると思います。

舩木:「技術って何のために存在するのか?」と問えば、やっぱり社会を良くするため、ユーザーに喜んでもらうために存在する訳です。

特に今は、カラーズが掲げる「女性が輝く社会を実現する」ことを一緒に実現したいから僕はこの環境を選んだわけです。「自分がこのサービスを作って、それで社会が少しだけど変わった、豊かになった」っていう経験がしたくて。

やっぱり人の役に立つことが、社会を変えるための第一歩。それを、エンジニアを含めたカラーズという一つのチームで実現していこうと考えています。

- そこに経沢さんが培ってきたマーケティングのノウハウを掛け合わせれば、非常に強いですね。

経沢:例えばスーパーエンジニアの人がいたとしても、その人が作ったものがどんなに良いものでも、世の中に出て行くにはある程度マーケティングスキルがないといけない。

そこは私がこれまでに培った経験が大いに活きると思います。今は私がフロントに立っていますけど、カラーズの本当の主役は舩木君を中心としたエンジニアチームだと思っています。あくまで私自身はビジョンを語り、マーケティングを担うメンバーとして考えています。

会社は国。違う国を訪れることで、世界は広がる。

- 近年、「新しい働き方」という言葉が定着してきて、パラレルキャリア的な働き方を選択される方も増えています。経沢さんは、これからの時代の働き方について、どう考えていますか?

経沢:毎日同じ電車に乗って、毎日同じメンバーと過ごすのは居心地がいいかもしれませんが、やっぱり刺激は無くなってしまいます。結局、人生が変わる時って、新しい挑戦することと、人との出会いかと。

外の世界を見ないと、自分の現在地がわからないですよね。だから私はいま他の人の会社を猛烈に覗いてみたいんです。

実は、トレンダーズを辞めた時、せっかくなので他の人の会社を見てみたいなと思って、藤田さんやオイシックス高島さん、DeNA守安さんなどの知り合い社長に「秘書にして下さいっ」てお願いしたんです。「それはないだろう」ってやんわりと断られましたけど(笑)。あと、最近はnanapiのインターンに応募しようか本気で悩みました。

- (笑)。他社を覗きたいということですが、その理由は何でしょうか?

経沢:それこそ、その会社に絶対にみえないノウハウがあると思うんですよ。“秘伝のタレ”みたいな。たとえば、サイバーエージェントさんのどっかの会議にあの成長の秘密が隠れているかもしれないです。

これって留学するのと近いですよね。会社って言ってみれば国だから、そこのトップがどういう統治、どういうマネージメントしているのか、見てみたいんですよ。留学できないなら、せめて旅行でもいいから数日だけでも違う会社での生活は経験してみたいです。

結婚、そして出産を経験する女性こそ、恒久的に輝くべき。

- では最後に。これからどういう世界観を作っていくのか、世界をどうしたいのか、カラーズさんのヴィジョンについてお聞かせください。

経沢:「women be colorful」っていう言葉を会社のロゴの下に書いているのですが、テーマはまず女性です。今、団塊ジュニアの女性たちが抱えている「子供を産むのか産まないのか」という問題で、日本の将来は大きく変わって来ると思っています

働きながら家事・育児をする女性が増える中で、その障害を取り払い、1人1人が本当に輝ける社会にしていかなければいけません。社会はまだまだ男性中心に出来ていますが、今まさに過渡期を迎えており、その移行がスムーズにいくように、カラーズとして何かお手伝いしていきたい。

自分自身、26歳で起業し、30歳、31歳、35歳と3回の出産を経験しながら上場まで邁進してきましたが、正直、大変でした。特に育児との両立において。

これから子供を授かる女性も確実に不安を抱えると思いますが、インターネットの力で解決出来ることもたくさんあるはずです。

例えば、ベビーシッターサービス。旦那さんと3万円ずつ出し合って、2人で6万円で月に何十時間かベビーシッターさん使ってみるのもいい。その分、2人だけの時間が増えるわけですから。

働く女性だって、自分の人生を自由に謳歌する権利があるのに、結婚して子供産んじゃうと、家事も育児もしなきゃいけないし、旦那さんのために綺麗でもいなきゃいけない。でも全部を実現するのは大変・・。

だけど、テクノロジーの力で絶対解決出来ると思います。私は女性の幸せは、「美」と「仕事」と「パートナーシップ」の3つから成っていると考えています。この3つを成り立たせるためのサポートを行って、最終的には女性と男性の垣根がなくなり、個性が活かせる社会を実現していきたいです。

- すごく素敵で、あるべき未来だと思います。

経沢:とにかく、もっと女性が解放され、輝ける世界が訪れるように、私自身、そしてカラーズとしても全力でサポートしていきたいと考えています。