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TDCソフトが目指す「次世代型SIer」への挑戦。DX時代に活躍するエンジニアに求められるビジネス志向とは?

あらゆる業界における変化のスピードが日に日に増しており、変化に対応するためのDX推進(*)の必要性が増している。システム開発をリードしてきたSIer(*)においても、サービスと質の変革を迫られている。

独立系SIerであるTDCソフトでは、2019年4月、顧客の事業におけるDX推進を加速させるために、デジタルテクノロジー本部(以下、DT本部)を創設した。最新の技術を研究・活用し、ノウハウを蓄積・拡散していく部署だ。さらに、「アジャイル」「UX」をテーマに、顧客の事業をサポートするサービスも展開している。

TDCソフトでデジタルテクノロジー本部アジャイル&マイクロサービス統括部長を務める弦牧竜也さんに、新たに取り組んでいる事業と、現代のエンジニアに求められる資質について聞いた。

* DX(ディーエックス)…Digital Transformationの略称。進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること。自社および外部の環境やビジネス戦略面も含めて長期的な視野でプロセス全体をデジタル化していく取り組みをつうじて、既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすもの。
* SIer(エスアイヤー)…System Integrator(システムインテグレーター)」の略称。顧客の要望に応じて、ソフトウェアの設計・開発から運用、コンサルティングに至るまでトータルで仕事を請け負う企業のこと。

顧客のビジネスモデルの変革に寄り添った開発体制への変化

創業から60年の歴史を持っているTDCソフトは、金融機関で利用される大規模なシステムを中心に手掛けてきた。近年、仮想通貨や電子マネーの登場により、従来の銀行などとは異なる形態の金融機関が増え、開発の手法が変わってきているという。

「ここ数年で、金融系においてもホスト系からオープン系にシフトしてきています。また、顧客企業との契約形態にも変化が見られます。その理由は、世の中の変化のスピードが速くなり、新しいものを早く小さく作り、どんどん活用していくという開発の進め方になってきているからです」(弦牧さん・以下同)

かつては、顧客から例えば「予算数億円で2年以内に開発してほしい」といったかたちで依頼され、開発体制やスケジュールはSIerに託されているケースが多かった。近年は、エンジニアが顧客企業に常駐し、顧客とともに開発を進めるスタイルが増加傾向にある。

「今の時代は、ビジネスやニーズの変化が早く、1~2年かけてシステムを開発しても、リリースのタイミングにはそのシステムが世の中の流れに合っていない可能性があるのです。その点、顧客企業のそばで、情報を共有しながら一緒に開発すれば、できたシステムをすぐに試すことができ、世の中のニーズに合うものを作りやすいんですよね」

ただし、時代の流れ、顧客との関係性の変化に伴い、自社のエンジニアが顧客企業に常駐し、社内で一緒に働く機会が減ったことでの弊害が出てきたそう。

「1つの企業に常駐して開発を行うと、そこで使う技術には強くなるものの、様々な新しい技術を身につけることが難しくなるのです。当社では、新たな技術を社内のエンジニアに共有し、組織としての技術力を向上させるため、先端技術を研究開発する専門部署の立ち上げに至りました」

会社全体の技術力向上を目的に、先端技術に明るいエンジニアを集めた専門部署を設け、1年間研究を続けた。その結果、研究するだけではなく、実際に技術を使わなければノウハウは蓄積されないという課題が見えてきたのだ。

「そして、先端技術の研究と実践を行い、身につけたノウハウを全社に展開するDT本部が新設されたのです。DT本部は、DXの流れの中で顧客への新システムの提案や新技術を用いた開発の立ち上げ支援、社内のエンジニアの育成などの役割も担っています」

「アジャイル」「UX」というマインドが“DXの開発現場”では求められる

▲DT本部でアジャイル&マイクロサービス統括部長を務める弦牧竜也さん
DXの流れにおいて、AIやクラウドなど技術要素が着目されがちだが、社会やニーズの変化に素早く対応していくためには、開発プロセスもアジャイル型に変革していくことが重要だ。

「時代の流れとともに、新しい価値をすばやく提供し、活用しながら改善するというアジャイル型の開発の重要性が増すことは当社でも数年前から予測していたので、DT本部ができる少し前から、アジャイル型の開発プロセスの研究や、そのプロセスの導入支援に取り組み始めました」

アジャイル型開発は、企画・設計・試験という段階を経てリリースするウォーターフォール型開発と比べて、スピード感を重視できる。

「アジャイルとは、“開発しながら試す”というマインド。当社では、アジャイルを得意とするメンバーが顧客のもとに赴き、コーチングを行うサービスを展開しています。顧客とともに開発を進めるスタイルに移行する中で、顧客IT部門が介在せず、直接事業部門の方々と直接やりとりするケースが増えてきており、IT開発の知見をお持ちではない場合は開発の前段階からコーチングさせていただきます」

TDCソフトは、アジャイルの概念は単純にシステム開発のプロセスに閉じるものではなく、ビジネスや組織全体に適応すべきものだと考える。DT本部ではアジャイルの概念を、部署や会社という大きな組織やビジネスプロセス全体に拡大化した「SAFe®(Scaled Agile Framework®)」というフレームワークを活用し、顧客のビジネスプロセスの変革部分からサポートを行い、その上で、各システム開発プロセスのアジャイル化の支援も行っている。(SAFe®の導入に興味がある方はこちらからお問い合わせください

「『SAFe®』は、アジャイルのチームを複数作り、その足並みを揃えることで、大規模なシステム開発やビジネスプロセスそのものを素早く効率的に動かしていくためのフレームワークです。ITに特化した考え方だと思われがちですが、製造業の製造プロセスでも使えますし、バックオフィスの業務プロセスに適用することも可能です。顧客の中には、ITと関係のない業界で『SAFe®』のコーチングだけ依頼してくださっている会社もあります」

アジャイルと同じように、DT本部が顧客企業の開発を総合的にサポートする上でポイントに置いているのが「UXデザイン」。ユーザーが喜ぶ体験をいかに作るかという考え方だ。

「変化が早い今、顧客が求めていることだけではなく、エンドユーザーの潜在ニーズもキャッチし、共有していかなければ、良質な体験は提供できません。そして、体験をきちんと提供できるシステムを作らないといけません。UXはITに限った考え方ではありませんが、ITとの親和性が高いので、当社としてもしっかり取り組もうと思い、DT本部で扱い始めました。現在はDT本部のメンバーが社外に出向き、顧客とともにUXの探求に励んでいます」

アジャイルもUXも、ITの枠にとらわれない考え方。SIerであるTDCソフトにとっては、革新的な一歩といえるだろう。

「アジャイルもUXも、ITに行き着くから提供するわけではなく、お客様が求めてくださるからコーチングを行っています。SIerである私達が、ITという技術はあくまでツールなんだという意識を持ち、そのツールを使っていかに喜んでもらえる体験を提供するかという課題を持つべきタイミングに来ているのだと思っています」

マインドをアップデートして、変化するニーズを具現化できるエンジニアに

DXを推進していくエンジニアも、アジャイルやUXを学ぶことは、重要な意味を持つという。

「ITが好きなだけでなく、その技術を使う人にも興味を持つことで、世間の流れをつかめるエンジニアになれると思います。1つのシステムの開発に1~2年、場合によっては10年近く携わることもあるからこそ、システムばかりでなくエンドユーザーにも目を向けないと、世の中から置いていかれてしまいます。当社のエンジニアにも、アジャイルやUXという考え方も必要だというマインドを根付かせることが理想ですね」

最新のシステムはもちろん、開発の手法やマインドをエンジニアに拡散していけるよう、社内向けの勉強会やワークショップなどを開催しているとのこと。

「勉強会やセミナー、社内に専用ページを作成し、社員が研究したり学んだ先端技術についてアウトプットする場を設けています。このような取り組みをはじめ、事業部間でナレッジの共有やPJにおける協業を強化しており、今後は『TDCソフトと一緒に仕事がしたい』と思ってくださるお客様が増えるかもしれませんよね」

ワークショップでDX時代に必要なマインドを体感

システム開発に限らず、アジャイルやUXといった現代に必要なマインドを提供しているTDCソフト。その業務を体験できるワークショップが開催される。
アジャイルやUXを事業にフィットさせ、具体的に考察することで、理解がより深まっていくだろう。実践的に身につけるチャンスだといえる。
SIerに興味がある方はもちろん、現代の開発の進め方を知りたい方、世の中のニーズを掴めるようになりたい方は、参加を検討してみては?



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開催概要

開催日程
2021年10月17日(日) 12:45受付開始 13:00スタート〜18:00終了予定
※イベントの時間は多少前後する可能性がございます
エントリー締め切り:10月14日 (木) 12:00予定(状況によっては、早めに受付終了する場合がございます)
開催場所
オンライン開催の詳細は参加予定者に別途連絡します

ディスカッションさせていただきたい方

下記に1つでも当てはまる方は、ぜひ気軽にエントリーください!

  • ・普段はITエンジニア、SE、プログラマーとして働いているが、UX、ユーザー目線の知見を拡げたいと思っている方
  • ・今後のキャリアとして、「言われたものをただ作る」だけでなく顧客に求められるシステム開発に携わりたい方


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